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JPY
Abstract
診断法の概念および腫瘍領域の総論各論についてのこれまでの知見からゲノム研究を用いた診断法を開発することによって標的を絞り込み個人個人に合わせた治療が将来可能となることが明らかである。それにより癌治療の有効性および忍容性が改善されると同時に治療効果の予測診断および用量選択が容易になると考えられる。大規模な共同プロジェクトで薬剤の有効性および忍容性についての研究をゲノムレベルで行えば無用な薬物投与が減り患者自身にも国内経済にも大きなメリットとなる。直腸結腸癌では複数の遺伝子異常が同定されておりこれらを標的とした指向療法の可能性が将来に向けて探られている。腫瘍特異抗原の発現についての研究から免疫療法の道が開かれている。抗癌療法に対する治療抵抗性についてゲノム情報の基本的理解が深まれば治療の対象を奏効する可能性が高く抵抗性を示しにくい患者のみに限定しやすくなるはずである。現在日本人女性における乳癌の相対リスクを調べるための日本モデルの作成が進められており予防療法の発展に寄与することが期待される。過去4年間に4種の新規標的療法が導入されている。このモデルが将来の標準となるためには学問研究の分野と製薬業界の協力体制をさらに強化していく必要がある。
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/content/article/0385-0684/31010/125