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JPY
Abstract
造血幹細胞および免疫細胞ソースとして臍帯血は非常にユニークな特徴をもっており細胞療法としての臍帯血移植には従来の同種造血幹細胞移植と比べて様々な可能性が期待されている。近年の臍帯血バンクの充実によって臍帯血移植数は飛躍的に増加し同種移植療法のなかでその評価が定まりつつある。一方今後は前方視的臨床研究によって臍帯血移植における標準的なGVHD 予防法や補助療法の確立が求められている。当初は小児患者が主な対象であった臍帯血移植は最近成人患者に対しても一般的な移植療法として普及しつつある。臍帯血移植における最も重要な問題点の一つは生着の確実性にありこれは移植細胞数と相関があることが明らかとなっている。一方でGVHD が軽度であること必要な時にすぐに移植ができること1-2のHLA 抗原の不一致は許容範囲であることなどは臍帯血移植の最も大きな利点である。ハイリスクの白血病などに対しては発病初期に臍帯血移植を行いその成績を通常の化学療法を行う場合と比較することによってその有用性について検討を積極的に行うことも必要である。臍帯血移植は造血器悪性疾患の治療法として非常にユニークな可能性を秘めており今後標準的治療への位置付けを得るためにも早期に前方視的臨床試験の計画遂行が望まれる。
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/content/article/0385-0684/31030/307