No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
近年DNA 塩基配列には直接書き込まれていない遺伝情報の異常すなわちエピジェネティクスの異常が多くの疾病に深くかかわっていることが明らかにされつつある。ヒストンアセチル化はエピジェネティクス制御の重要なメカニズムの一つである。ヒストンアセチル化はコアヒストンのアミノ末端でクラスターとなって存在するリシン残基に起こりヌクレオソームの構造や転写活性に影響を与える。ヒストンアセチル化は可逆的でありそのレベルはアセチル化酵素(HAT)と脱アセチル化酵素(HDAC)によって調節される。特定のクロマチン領域のアセチル化の異常が腫瘍形成とかかわっていることが明らかにされHDAC を阻害すると遺伝子発現の変化を伴って細胞分化やアポトーシスを引き起こすことからHDAC 阻害剤が癌の治療薬として注目を集めている。すでに一部は臨床研究が行われており大きな期待が寄せられている。そこで文部科学省がん特定領域研究スクリーニング委員会では2001年度からHDAC を癌の分子標的の一つとしてとらえ検定サービスを行っている。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/31040/507