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Thalidomide・Celecoxib・IrinotecanとCDDP胸・腹腔内投与が著効を呈した癌性胸水・腹水の2例
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JPY
Abstract
癌性腹水胸水は予後不良兆候の一つでこれをコントロールすることは非常に困難である。さらには腹部膨満感呼吸困難食欲不振悪液質発熱などの著しい不快な癌症状を引き起こす。現在利尿剤塩分制限胸腹膜癒着術腹腔-静脈シャント術などが行われているが根治的な効果は得られていない。血管内皮増殖因子(VEGF)は血管透過性因子(VPF)として1983年報告されて以来研究が進み両者は同一物質であり血管の新生ならびに血管透過性に大きな役割を担い胸水腹水中に高度に発現している。cyclooxygenase-2(COX-2)は癌組織の上皮ならびに間質細胞に多く発現しており癌発現増殖に関与している。それゆえ癌の予防と治療に役立つ酵素ではないかと予測されている。癌治療において分子標的阻害剤と従来の抗癌剤の組み合わせは腫瘍選択性を高くししかも腫瘍の薬剤耐性を少なくし抗癌剤の毒性を減弱し生存期間を延長するだろうと報告されている。thalidomide celecoxib連日経口投与に抗癌剤特にirinotecan 40mg/回を週に2回1か月間に320mg 以下の量を投与することにより効果的に胸水腹水をコントロールでき著明な全身状態の改善が得られる。抗VEGF 作用を有するthalidomideと選択的COX-2阻害剤であるcelecoxibに従来の抗癌剤を併用して胸水腹水を治療し良好な経過をとった2例を経験したので症例を呈示しながらこの治療を報告したい。
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/content/article/0385-0684/31040/613