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JPY
Abstract
大腸癌肝転移に対する治療は積極的な肝切除と補助療法の進歩により予後が改善されつつある。肝切除が第一選択の治療方法としてコンセンサスが得られているがマイクロ波凝固療法(microwave coagulation therapy:MCT)やradiofrequencyablationも有用とする報告も多い。当科で施行した大腸癌肝転移に対するMCT の治療成績からその有用性について検討した。1990〜2003年に当科で大腸癌肝転移に対する初回治療として根治的にMCT を施行した52例を対象とし術式と予後について検討した。なお同時期に残肝再発に対し2回目治療として外科的局所療法を施行した33例について追加検討した。またFong らのclinical risk scoring(CRS)の原発巣リンパ節転移再発時期腫瘍個数術前CEA 値最大腫瘍径を各1点(0〜5点)とし検討した。初回治療52例の術式は経皮MCT 4例(肝血流遮断3例) 開腹MCT 23例肝切除+MCT 25例であった。MCT 施行症例の検討から経皮MCT の適応は単発で腫瘍径20mm 以下にすべきと考えられた。5年生存率は経皮および開腹MCT27例で20% 肝切除+MCT 25例で24%であり同時期に施行した肝切除68例の24%と差を認めなかった。2回目治療33例の術式は経皮MCT 7例腹腔鏡下MCT 1例開腹MCT 9例肝切除+MCT 4例肝切除12例で5年生存率はMCTのみ17例が20% 肝切除12例が31%とやや肝切除が良好であったが有意差を認めなかった。28例あったCRS 3の5年生存率は17%でFong らの肝切除のみでの20%と差のない成績であった。5年生存率よりみてMCT は肝切除と同等の治療効果を認めた。残肝再発に対してもMCT は有用な治療方法と考えられた。
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