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TS-1低用量CDDP療法により長期生存を得ている再発胃癌の2症例
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JPY
Abstract
TS-1と低用量CDDP の併用化学療法(以下TS-1/LCDDP 療法)を行い良好なQOL を維持し長期生存を得ている胃癌根治切除術後再発の2症例を経験した。症例1は60歳男性。pT 3 pN 2 StageⅢ B の胃癌に対して胃全摘術を施行。術後3か月時多発肝転移を認めたため外来にてTS-1/LCDDP 療法(TS-1100mg/body/day CDDP 10mg weekly;4週投与2週休薬)を開始した。4コース終了時CR となりその後4コース施行した。現在再発後1年11か月経過しCR を維持している。有害事象は色素沈着(grade1)のみであった。症例2は65歳男性。pT 3 pN 1 StageⅢ A の胃癌に対する幽門側胃切除施行後1年のCT にて多発肺肝転移が同定された。TS-1/LCDDP 療法(症例1と同法)を開始し計12コース施行した。初回投与後2年4か月経過している。治療効果は肺転移肝転移ともにNC であるが自覚症状なく外来通院での化学療法を継続可能である。有害事象としては白血球減少(grade 2)のためCDDP の併用の休止を必要とした他grade 1の色素沈着口内炎悪心を認めた。両症例ともにほぼ全経過にわたり外来通院による治療でありPS 0を維持し就労が可能でQOL は良好に保たれた。従来の腫瘍縮小効果を主目的とする化学療法から長期生存やQOL の維持を重視する治療が中心となりつつある現在本療法は胃癌再発治療のfirst-lineとして有用であることが示された。
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/content/article/0385-0684/31050/763