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JPY
Abstract
dsRNA により遺伝子の発現を抑制する技術であるRNAiが近年話題を呼んでいる。生体に導入されたdsRNA はDicerと呼ばれる酵素によるプロセッシングを受け21〜23塩基の断片(siRNA)となりRISC と呼ばれる蛋白複合体をつくる。RISC はその後siRNA と相補的な配列をもつmRNA を認識し切断する。RNAiを誘導する方法には化学合成または試験管内で転写されたdsRNA を直接細胞に導入する方法とベクターを細胞に導入し細胞内でsiRNA を発現させる方法の2種類がある。哺乳動物細胞においても適用が可能となった現在RNAiは簡便で強力な遺伝子発現抑制ツールとして広く使われるようになった。遺伝子の機能解析や遺伝子治療などその応用は幅広い。しかしRNAiのメカニズムは完全には解明されておらず標的配列の選定方法など実用面においてクリアすべき課題もある。また生体に内在するmiRNA と呼ばれる同じく小さなRNA も自身と相同性の高いmRNA を標的とするが切断はせずmRNA に結合して翻訳を阻害する。miRNA は遺伝子発現制御に極めて重要に関与し細胞の分化個体の発生を調節していることが示唆されている。
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/content/article/0385-0684/31060/827