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消化器領域における悪性腫瘍のバイオマーカーの意義と問題点
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JPY
Abstract
バイオマーカーとは単に癌かどうかといった指標となる腫瘍マーカーのみならず細胞が癌化する前から産生する指標物質や癌の進展転移の過程で産生される物質を指す。消化器領域の癌において臨床的に最も広範囲かつ頻繁に利用されているマーカーはCEA である。消化器癌のうち食道癌ではSCC 抗原とCYFRA が胃癌ではCEA とCA 19-9が大腸癌ではCEA が臨床上有効であるがいずれも早期癌などで陽性率は低くスクリーニングに利用することは困難である。また新規バイオマーカーの出現もあるが活用の意義はあくまでも補助的なものである。肝細胞癌の診断にはAFP とPIVKA-㈼が臨床上有用なマーカーでありいずれも測定法の改良が進み高感度化されてきているが良性肝疾患との鑑別など特異性に関する課題が残っている。膵癌胆道癌では癌細胞より産生される抗原の構造単位が糖鎖のものに有望なものがあり癌特異性は高いが陽性率は50%程度である。今後は分子生物学などの手法により特異的な癌遺伝子産物や癌抑制遺伝子が有用なバイオマーカーになる可能性がある。
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/content/article/0385-0684/31070/1015