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JPY
Abstract
乳癌患者の診療におけるバイオマーカーの有用性は以下の4項目に大別される。① 早期診断:特異度が高い腫瘍マーカーとして血中CA 15-3があげられるが感度が低いため早期診断には役立たない。血液中乳頭吸引分泌液中のproteomicsプロフィールを早期診断につなげる試みが行われている。本邦では乳頭異常分泌中のCEA HER 2測定が保険適応を得ている。② 乳癌患者のモニタリング:本邦では多くの乳癌専門家が再発の早期発見治療効果判定の補助経過のモニタリング目的で血中腫瘍マーカーをルーチンに測定している。2001年度日本乳癌学会班研究による「本邦における腫瘍マーカー測定の現状に関するアンケート調査」「腫瘍マーカーによる治療効果判定に関する研究」の成果を紹介する。③予後因子:古典的な予後因子では予測し得ない遠隔転移発生を予測できるバイオマーカーが求められている。2003年の第8回St.Gallenコンセンサス会議で討論の対象となった三つの予後因子(UPA/PAI-1,cyclin E,gene profiling)を中心に論議する。④ 治療効果予測因子:ホルモン療法に対しては信頼性の高い効果予測因子としてホルモン受容体(HR)が臨床応用されている。HR 陽性にもかかわらずホルモン療法が無効な症例を選別するため他のバイオマーカーが検討されている。化学療法の効果予測因子に関しても最近の研究の動向臨床的意義問題点今後の展望を論じる。
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/content/article/0385-0684/31070/1021