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TS-1/CDDP併用療法にて門脈内腫瘍栓が消失した進行胃癌の1例
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JPY
Abstract
症例は71歳男性。体重減少とタール便を主訴に来院した。上部消化管内視鏡検査腹部CT にて門脈内腫瘍栓と腹部リンパ節転移を伴う2型胃癌と診断された。TS-1:120mg/dayを21日間連続経口投与8日目にCDDP:90mg/body/dayを点滴静注し明らかな副作用を認めず退院となった。その後患者側の判断で通院せず無治療で放置していたが1年5か月後にタール便を主訴に再び来院した。入院後の腹部CT で門脈内腫瘍栓の消失と原発巣およびリンパ節転移の著明な縮小を認めた。TS-1単独療法再開後の上部消化管内視鏡検査では組織学的にも悪性所見を認めなくなった。検索したかぎり胃癌からの門脈内腫瘍栓が化学療法にて消失した報告例はなくTS-1/CDDP 併用療法は高度進行胃癌に対し有用と考えられた。また併用療法を1クール施行後1年5か月の間無治療であったにもかかわらず門脈内腫瘍栓の消失と原発巣およびリンパ節転移の縮小が認められた点においても極めてまれな症例と考えられた。
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/content/article/0385-0684/31070/1079