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l -Leucovorin/5-Fluorouracil併用療法が著効した癌性腹膜炎を伴う下行結腸癌の1例
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JPY
Abstract
今回われわれは腸閉塞で双口式人工肛門のみ造設した癌性腹膜炎を伴う下行結腸癌症例に対してl-leucovorin(l-LV)/5-fluorouracil(5-FU)併用療法(以下本療法)を行い増悪することなく経過した1例を経験したので報告する。症例は65歳男性。腹部緊満上腹部痛呼吸困難がみられ下行結腸癌による腸閉塞の診断で2002年3月5日緊急開腹した。高度の腹膜播種がみられ原発巣は切除せず横行結腸で双口式人工肛門のみを造設した。術後は速やかに全身状態は改善した。腹水の細胞診はclass㈼ 大網の腹膜播種の病理組織学的診断は中分化型腺癌であった。術前のCEA CA19-9はともに陰性であった。術後本療法を行った。術後1年9か月を経た現在腹部CT 上原発巣は98%縮小し腹水の貯留もみられなかった。また手術後と腸閉塞時に一時体重減少がみられた以外体重は手術時から比較すると15kg 増加した。本療法を7サイクルで終了しdoxifluridine800mg を内服中であるが全経過を通じて下痢骨髄抑制などの副作用はまったくみられず休薬することもなかった。現在原発巣切除と人工肛門閉鎖を検討中である。本療法は腹膜播種を伴う進行大腸癌にも有効であると考えられた。
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/content/article/0385-0684/31070/1105