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JPY
Abstract
癌組織におけるCOX-2の発現に関しては大腸癌のみならず胃癌肺癌乳癌などにおいてもその発現の増強が認められる。COX-2が発癌に重要な役割を果たすことは培養細胞を用いた実験やノックアウトマウスを用いた動物実験で示されておりさらに臨床面では家族性大腸ポリポーシス症患者のポリープ抑制効果が報告され米国FDA はCOX-2阻害薬のFAP 患者への投与を承認した。癌の増殖浸潤転移の関してもCOX-2が重要な役割を果たしている。肺癌領域では抗癌剤や放射線治療により腫瘍内のCOX-2発現が増強されることが報告されておりCOX-2阻害薬の臨床応用が試みられている。また実験的検討ではあるが大腸癌の血行性転移におけるCOX-2阻害薬の転移抑制効果についても報告されている。COX-2阻害薬の作用機序については不明な点が多い。COX-2の分子生物学的機能についてさらなる研究を重ねCOX-2阻害薬が有効な抗腫瘍薬として臨床応用されることが期待される。
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/content/article/0385-0684/31080/1147