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Imatinib MesylateによるNeoadjuvant Therapyが有効であった胃GIST症例
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JPY
Abstract
GIST は消化管で最も多い間葉系腫瘍でCajalの介在細胞のc-kit 遺伝子変異により発生する。imatinib mesylate(IM)は慢性骨髄性白血病の治療薬として開発されたがKIT 受容体の信号伝達も特異的に阻害しGIST の治療薬としての有用性が注目されている。われわれはIM の術前投与により腫瘍が著明に縮小し縮小手術が可能となった胃GIST の1症例を経験したので報告する。症例は62歳男性。主訴全身倦怠感。膵浸潤を疑う7.5cm の巨大GIST(KIT+ CD 34+ 細胞分裂像5/50HPF)と診断し膵脾合併胃全摘術が必要と考えられたためIM(400mg/body/day)の術前投与を開始した。有害事象として白血球減少(grade2) 下痢(grade1)を認めた。治療効果はPR で膵浸潤像も消失し噴門側胃切除術を施行した。切除標本病理所見では広範囲の変性を伴い腫瘍細胞密度の著明な低下を認めた。核濃縮が目立ち細胞分裂像もみられず腫瘍細胞の悪性度が低下している可能性があり再発の減少が期待される。しかし治療前と類似した組織像を示す領域も残存しており異なった特徴を有する腫瘍細胞の混在の可能性も示唆された。経過は良好で術後3か月現在再発を認めていない。IM による術前治療は腫瘍縮小に伴う切除範囲の縮小や再発率の減少などが期待でき進行GIST に対する有用な治療手段と考えられる。
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/content/article/0385-0684/31080/1219