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胃癌細胞株におけるチミジル酸合成酵素の発現・遺伝子型と5-Fluoro-5′-Deoxyuridine感受性の検討
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JPY
Abstract
Thymidylate synthase(TS)は5-fluorouracil(5-FU)の標的酵素であり癌組織におけるその発現量は5-FU の効果予測因子として期待されている。TS 遺伝子の5′-非翻訳領域(5′-UTR)には多型を伴う反復配列がありその多型が5-FU の効果予測に有用であることが示唆されている。今回10種のヒト胃癌細胞由来の細胞株を用いてTS 遺伝子型TS 蛋白量と5-fluoro-5′-deoxyuridine(5′-dFUrd)への感受性を解析した。TS 遺伝子型はPCR 法にて判定しTS 蛋白量はELISA 法にて測定した。5′-dFUrdに対する感受性はMTT assayを用いIC50値を算出した。TS 遺伝子型は3回反復のホモ接合体である3R/3R が5検体2回反復と3回反復のヘテロ接合体である2R/3R が2検体2回反復のホモ接合体である2R/2R が3検体得られた。遺伝子型と感受性の関係では2R を含む群より3R/3R 群のほうが有意にIC50値が高値であった。TS 発現量とIC50に関連は認められなかったが遺伝子型のsub-groupで解析した場合2R を含む検体群ではTS発現量の多い細胞が有意に高いIC50値を示した。3R/3R の検体群においても同様の傾向が認められた。本研究の結果はTS遺伝子多型とTS 発現量が独立した5-FU 効果予測因子になり得るとの考えを支持し今後この両者を解析に含めた臨床研究が求められる。
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/content/article/0385-0684/31090/1347