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腹水の抗癌剤感受性試験に基づく腹腔内化学療法により切除可能となった腹膜播種胃癌の1例
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JPY
Abstract
症例は57歳男性。閉塞性黄疸と膵炎で発症し精査で胃癌と診断される。開腹術を施行し癌性腹膜炎と診断され切除不能と判断した。このため腹水を用いた抗癌剤感受性試験を施行しこの結果に基づき腹腔内化学療法を含んだPMUE 変法(CDDP MMC ETP UFT-E)を4クール施行した。本治療はよく奏効し腹水細胞診は化学療法前後でclass㈸から㈼となった。切除可能と判断し再開腹術を行い根治度B 切除を施行し得た。初回手術より17か月生存したが腹膜外の骨盤底に癌再発し亡くなった。癌性腹膜炎を伴う進行胃癌の治療は効果的な治療法が確立していないため現在でも容易ではない。化学療法施行前に個々の癌の抗癌剤感受性が判明することは治療上有効と考えられる。現在の腹水を用いた抗癌剤感受性試験は技術的にいまだ完全ではないが今後癌性腹膜炎の治療成績向上に寄与できると思われる。
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