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Docetaxelの血中,腹水中の薬物動態を検討した胃癌の1例
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JPY
Abstract
進行胃癌症例においてdocetaxel(TXT)点滴静注後の腹水への移行ならびにTXT 腹腔内投与後の血中への移行の薬物動態を検討した。TXT 25mg/ml を1時間で点滴静注した際のTXT 血中濃度は投与直後がピーク(1回目244ng/ml 2回目215ng/ml)であった。一方腹水中のTXT 濃度は点滴終了後30分がピーク(1回目26ng/ml 2回目30ng/ml)となった。腹水中AUC/血中AUC は1回目27.2% 2回目35.8%であった。TXT 25mg/mlを腹腔内投与した際の腹水中TXT 濃度は投与直後(54,200ng/ml)がピークとなり240分後でも14,200ng/ml と高濃度であった。腹腔内投与時の血中濃度は120分後がピーク(64ng/ml)となり240分後でも44ng/ml という濃度を維持していた。血中AUC/腹水中AUC は0.25%と極めて低値であった。以上よりTXT の血中から腹腔内への以降は良好で胃癌の腹膜播種の治療に有効であると考えられた。TXT 25mg/m2を腹腔内投与した際腹腔内局所の抗腫瘍効果のみならず全身的な効果も期待された。腹腔内局所の抗腫瘍効果のみを期待する場合はさらに低用量のTXT でよい可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/31120/2031