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非ステロイド系消炎鎮痛剤による多発性下部消化管潰瘍を合併した急性骨髄単球性白血病
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JPY
Abstract
症例は急性骨髄単球性白血病の19歳,女性。寛解導入療法中に多量の下血がみられた。下部消化管内視鏡を施行したところ,類円形の多発性潰瘍が観察されたが,感染あるいは白血病の浸潤を疑わせる所見は認められなかった。組織像では非特異的炎症像ならびにアポトーシス体が散在性にみられた。患者は長引く発熱,咽頭痛で非ステロイド系消炎鎮痛剤(nonsteroidalanti-inflammatory drug,NSAID)を連日服用していたことから,NSAID によって生じた下部消化管潰瘍からの下血と診断した。NSAID を中止し,いったん止血したが数日後再び下血が認められたため,microcoilによる塞栓術を試みたが,不十分であった。内視鏡的クリッピング術ならびにバゾプレッシンの持続投与を行ったところ,止血,全身状態は改善した。NSAID 長期服用症例では上部消化管のみならず下部消化管に出血を来し得ることを念頭におく必要がある。
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/content/article/0385-0684/32010/111