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胃癌におけるセカンドライン化学療法の選択とその意義
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JPY
Abstract
20世紀に行われたいくつかの第III相試験の生存期間中央値(MST)において,5-FU 単剤を凌駕した併用療法は現在までのところ出現していない。その事実に,セカンドライン化学療法の意義を考える上で重要なポイントがある。セカンドライン化学療法の意義を考える上で特に重要な第III相試験が,日本臨床腫瘍グループ(JCOG)が行っている5-FU 単剤,CPT-11+CDDP, TS-1の3群を比較するJCOG 9912試験である。2004年春の中間解析では,この3群間には大差はなく,その時点での3群合計のMST が約11か月を超えていることが明らかとなった。以前同じグループで行ったJCOG 9205試験より,MST が約4か月も延長している事実に驚かざるを得ない。この中間解析結果は5-FU 単剤群も約4か月程度のMST の延長が認められていることを意味する。そしてJCOG 9205試験当時と何が決定的に違うのかと考えれば,TS-1,CPT-11, taxaneといった新規抗癌剤の登場により有効と思われる薬剤が増え,セカンドライン化学療法の選択肢が増えたことが第一にあげられる。今後JCOG 9912試験やその他の企業主導第III相試験の結果で,5-FU あるいはTS-1といった単剤治療が標準的治療となれば,今後さらにセカンドライン化学療法や逐次療法の重要性が増してくるものと思われる。
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/content/article/0385-0684/32010/19