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泌尿器癌に対するセカンドライン化学療法の選択とその意義
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JPY
Abstract
泌尿器癌に対するセカンドライン化学療法として,精巣腫瘍および尿路上皮癌に対する治療について概説した。精巣腫瘍では,bleomycin(BLM)・ etoposide(ETP)・ cisplatin(CDDP)併用療法(BEP 療法)が導入療法として行われているが,治療効果が十分に得られない症例に対してはvinblastine(VLB)・ ifosfamide(IFM)・ CDDP 併用療法(VeIP療法)やETP・ IFM ・CDDP 併用療法(VIP 療法)がセカンドライン化学療法として行われてきた。しかし,治療成績が十分でなく,セカンドライン化学療法として超大量化学療法・新規抗癌剤を用いた化学療法が行われている。超大量化学療法では,30〜50%の長期生存率が報告されているが,白金製剤抵抗性の症例などでは治療成績は不良である。また新規抗癌剤では,paclitaxel(TXL)・ gemcitabine(GEM)・ irinotecanなどが報告されているが,今後のさらなる検討が必要である。尿路上皮癌に対しては,methotrexate(MTX)・ VLB・ adriamycin(ADM)・ CDDP 併用療法(MVAC 療法)が標準的化学療法として行われている。MVAC 療法は奏効率が高く,治療成績は良好であるが,奏効期間が短く長期生存率の改善は期待できない。近年,TXL・ GEM といった新規抗癌剤の尿路上皮癌に対する有効性が確認され,これらの新規抗癌剤を含んだ多剤併用療法が試行されている。セカンドライン化学療法としてはTXL・ GEM 併用療法の治療成績がやや良好であるが,治療として確立されるためにはさらなるエビデンスの積み重ねが必要である。
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