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限局性前立腺癌における内分泌療法1年後再生検と長期予後の関連
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JPY
Abstract
(目的)限局癌であっても内分泌療法がかかわり,その効果が予後を左右する症例は少なくはないと思われる。そこでわれわれは内分泌療法による効果を組織変化で判定し,予後との関連を検討した。(方法および対象)1994年11月から2001年10月に限局性前立腺癌と診断され,maximal androgen blockade(MAB)療法を施行し,1年以上の治療後に再生検できた77例を対象とした。生検標本の組織学的効果と追加治療,PSA 再燃の有無などの諸因子を比較検討した。生検方法は6か所系統的生検を基本とし,前立腺癌取扱い規約(第3版)に準じて効果判定した。再生検時期,観察期間の中央値はそれぞれ13, 41か月であった。(結果)再生検による治療効果はG 3bが47例,61.0%と多く,PSA nadir, 初回生検陽性本数と相関を認めた。生検後,9例に前立腺全摘除術(4例は内分泌療法併用), 67例に内分泌療法(21例で間欠投与), 1例に放射線療法(MAB 併用)が行われた。転帰として14例にPSA 再燃があり,このうち2例が癌死した。3年,5年PSA 非再燃生存率は91.1, 76.3%であった。組織学的効果をG 0-2とG 3に分けて検討すると,全摘標本における病理学的病期(pT 2-3)と有意に相関した。内分泌療法継続例において,G 0-2のPSA 再燃が有意に多かった。PSA 再燃に対する多変量解析でも,組織学的効果のみが有意な影響因子であった。(結論)限局性前立腺癌は,1年以上のMAB により強い組織学的効果を認めた。この効果判定は,前立腺全摘除術施行時のorgan confined diseaseの予測因子,PSA 再燃の予測因子として有用と考えられた。
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/content/article/0385-0684/32010/57