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Paclitaxel~ 5-Fluorouracil併用療法が奏効してQOL を改善し内瘻化に成功した進行再発胃癌の1例
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JPY
Abstract
症例は49歳,女性。2001年3月9日にBorrmann 4型胃癌に対して胃全摘術,D 2郭清を施行した。病理診断はsig,T 3(SE), N 2, H 0, P 1, CY 0, M 0, StageIV, 根治度C であった。術後より補助化学療法として5′-DFUR 800mg の連日投与に加えてCDDP 10mg/bodyの腹腔内投与と5-fluorouracil(5-FU)500mg/bodyの静脈内投与を週1回行いtumor dormancyの状態を得ていた。2003年4月,腹膜播種に伴う腹水貯留,閉塞性黄疸,右水腎症により再燃したためPTCD を行った。しかし総胆管は完全閉塞していたため,胆道ステントの挿入は不可能であった。2003年6月よりpaclitaxel(Taxol:TXL)と5-FU による併用化学療法を開始した。レジメンは5-FU 600mg/m2/dayをday1〜5に24時間連続投与した後にTXL 80mg/m2をday8, 15, 22に各々経静脈投与し,28日を1コースとした。2コース終了時点で腹水と播種性病変は消失し,腫大リンパ節の縮小も認めた。4コース終了後には胆道ステントの留置,内瘻化が可能となりQOL 低下の原因となっていたPTCD tubeを抜去し得た。有害事象は脱毛,軽度の関節痛,易疲労感,感覚性末梢神経障害を認めるのみで重篤なものは認めなかった。6コース終了時点で腫瘍マーカーの上昇,膵頭部病変の軽度増大傾向を認めるものの,自覚症状の改善および腹水,播種性病変の消失は続いておりQOL が良好に保たれたまま,現在も継続治療中である。
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/content/article/0385-0684/32010/81