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直腸癌に対する個別化治療に向けたセンチネルリンパ節同定の臨床学的意義とその問題点
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JPY
Abstract
下部直腸癌の手術治療においては,広範な郭清による術後の排尿および性機能障害の反省から現在では自律神経温存術が主流となっている。今後さらに多くの直腸癌患者のQOL 向上を図るためには新しい手法による側方転移の診断が大きな鍵であり,新たな指標としてセンチネルリンパ節(以下,SLN)が最近注目されている。教室の99mTc-Snコロイドを使用しての下部進行直腸癌40例を対象とした検討では40例中35例(87.5%)にSLN が同定され,その個数は平均5.6個(1〜14個)であった。SLN を指標としたリンパ節転移の正診率は86%であり,全体の91%の症例において側方リンパ節の郭清が省略可能と考えられた。今後,進行直腸癌に対する治療の個別化に向けてSLN が果たす役割は大きいが,正確なSLNの同定に当たっては未だ解決すべき数多くの問題残されている。
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/content/article/0385-0684/32020/269