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乳癌卵巣転移,癌性腹膜炎再発に対して術後CBDCA 腹腔内投与+PTX Weekly投与が奏効した1例
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JPY
Abstract
乳癌術後6年目の46歳,女性。原発性卵巣癌およびそれに起因する癌性腹膜炎と考えられたため,子宮および子宮附属器全摘術を施行し,術後直ちにCBDCA の腹腔内投与およびPTX weekly投与を行った。しかし,乳癌原発巣と卵巣腫瘍,大網などの組織像を詳細に検討した結果,乳癌再発による転移性卵巣癌,癌性腹膜炎と判明した。また,ホルモン・レセプターはER, PgR ともに原発腫瘍,転移性卵巣癌でいずれも陽性,HER 2newはいずれも陰性であり,原発腫瘍の分子生物学的特長は転移腫瘍に引き継がれていた。一方,乳癌は骨,肝,肺,胸膜,リンパ節など比較的全身に転移しやすい癌として知られており,剖検例では卵巣転移,腹膜播種は比較的高率である。しかしこれは乳癌末期の最終状態であるためと考えられており,臨床的に治療の対象となる状態で再発部位が卵巣や腹膜であることは極めてまれである。それゆえに治療法は確定されていないが,CBDCA の腹腔内投与およびPTX weekly投与とその後doxifluridine+anastrozoleでfollow upしたところ,約1年間の無再発期間を得,現在も再発徴候を認めていない。本邦ではCDDP, CBDCA などの白金製剤が乳癌に対していまだに導入されていないが,進行再発乳癌にはCBDCA+PTX が有効である可能性が示唆された。
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