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JPY
Abstract
産婦人科領域の悪性腫瘍には主なものとして卵巣癌,子宮頸癌,子宮体癌,絨毛癌などがある。卵巣癌は腹腔内に位置することから,治療前に厳密な意味での病理組織学的確定診断がほとんどの場合不可能であるために腫瘍マーカーのもつ意義は大きく,CA 125をはじめ糖鎖抗原を中心とした多数の腫瘍マーカーが用いられている。婦人科癌のなかで最も多い子宮頸癌の約半数は早期癌の状態で発見されるものの,ある程度進行したものについては扁平上皮癌の腫瘍マーカーであるSCC 抗原の測定が効果的である。また,子宮体癌については,特異性が高くしかも高陽性率を示す腫瘍マーカーは存在しないのが現状である。一方で,絨毛癌については妊娠数の減少や,胞状奇胎が寛解に至るまでの厳重な一次管理が行われていることによりその数は激減したが,ヒト絨毛性ゴナドトロピン(human chorionic gonadotropin:hCG)というほぼ理想的な腫瘍マーカーが存在する。
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/content/article/0385-0684/32030/411