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JPY
Abstract
悪性脳腫瘍,特に悪性グリオーマは最も治療困難な疾患の一つである。この現状を打開するための最先端医療として,1992年より悪性グリオーマに対する遺伝子治療が臨床応用されてきた。当初はレトロウイルスおよびアデノウイルスベクターを用いた自殺遺伝子治療が主流であったが,現在は各種サイトカイン遺伝子を用いた免疫遺伝子治療や腫瘍内のみで,増殖可能なウイルスを用いた細胞融解療法のプロトコールが多くなってきている。現在のところ悪性脳腫瘍に対する遺伝子治療は著明な治療効果を発揮しているとはいい難い。しかし,分子機構に基づいた治療遺伝子の開拓,遺伝子発現システムの改良,遺伝子製剤投与法の改善により,強力な抗腫瘍効果を発揮する遺伝子治療が開発されることが期待できる。また,産官学の協力体制の下に基礎・臨床研究を推進することが遺伝子治療を発展させ,悪性脳腫瘍を克服につながるものと考えられる。
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/content/article/0385-0684/32040/458