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組織培養法抗癌剤感受性試験におけるPaclitaxelの量反応曲線
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JPY
Abstract
臨床での抗癌剤投与量の変動に抗癌剤感受性試験を対応させることを目的とし,組織培養法抗癌剤感受性試験(HDRA)の手法を用いて量反応曲線を得ることができるか,検討を行った。【方法】肺癌切除検体11例に複数のpaclitaxel接触濃度でHDRA を行い,薬剤の量反応曲線の理論式y=A(1−1/(1+exp(b(x−log(ED50)))))(A は最大効果すなわち接触濃度=∞における抑制率,bはED50における曲線の傾き)にfitting した。【結果】抑制率の最大効果(A)は88.3±6.0(80.0〜100.0)%, 量反応曲線の勾配(b)は9.57±4.32(2.25〜15.0), ED50は26.8±8.1(15.0〜41.0)μg/ml であった。また,分化度が低いほどb値が高値となる傾向が示された。【結語】HDRA の手法を用いて薬剤の量反応曲線を求めることは可能で,HDRA の診断効率の向上につながるものと考えられる。
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