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UFT,Cyclophosphamide, Medroxyprogesterone Acetate 療法が著効を示したAnthracycline,Taxane 耐性乳癌多発肝転移の1 例
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JPY
Abstract
患者は53 歳,女性。皮膚の発赤,腫脹を伴うT 4, N 2, M 1 (肝,肺)Stage IVの乳癌に対しEC 療法を6 サイクル施行,原発巣,肝,肺の転移巣の縮小を認めPR と判定した。局所コントロールの目的で両胸筋温存乳房切除術を施行した。scirrhous carcinoma n 2 (24/26),ER (−),PgR (−),HER 2/neu (−)であった。術後すぐに腫瘍マーカーの再上昇がみられ,paclitaxel のweekly 投与(80mg/m2 )を開始した。しかし,マーカーの上昇は続くためdocetaxel のweekly 投与(35mg/m2 )に変更した。腫瘍マーカーはやや低下を示したが肝機能の急速な悪化がみられたため化学療法を中止した。肝機能の改善はみられず,腹部CT では肝全体が無数の腫瘍によって占められていた。UFT, cyclophosphamide (CPA),medroxyprogesterone acetate (MPA )経口投与のレジメを開始した。投与3 か月後肝機能は正常化し,6 か月後のCT では肝転移巣は完全に消失した。しかし腫瘍マーカー正常化せず,乳房切除創周囲に再発がみられたため,6 サイクル(36 週)で中止した。
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/content/article/0385-0684/32050/687