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MAB 療法の再評価と内分泌療法の進展−Bicalutamide を用いたMAB 療法と新たな内分泌療法への期待−
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JPY
Abstract
近年,本邦においてもPSA 検査の普及などにより前立腺癌の早期発見例が急増し,早期癌患者に対する治療の重要性が高まっている。一般に限局癌は前立腺全摘除術(全摘術)や放射線療法によって治癒可能とされてきたが,限局癌であってもPSA 値やGleason スコアが高い症例,あるいは局所進行例では,根治的治療を行っても再発を来しやすく,治療成績を向上させるために他治療との併用が検討されてきた。内分泌療法は,最近の臨床試験で全摘術,放射線療法のアジュバント療法に用いることにより,このような高リスク例に対して延命効果が期待できること,また,bicalutamide を用いた大規模試験(early pros‐tate cancer (EPC )プログラム)ではアジュバント療法や初期治療での有効性が示されるなど,早期癌治療における役割が増している。一方,その有効性について多くの議論がなされてきた進行前立腺癌に対するmaximal androgen blockade (MAB )療法に関しても,本稿で紹介されているre-analysis で,bicalutamide を併用することにより,他の非ステロイド性抗アンドロゲン剤を併用した場合と比べて死亡リスクの減少効果が大きいことが示されている。本ワークショップでは,カナダ,英国,米国,日本の前立腺癌専門医が集まり,こうした観点から,早期例に対する根治的治療の在り方,内分泌療法の意義と有効性,従来のMAB 療法の試験法や評価法の問題点,MAB 療法に関する新たな知見,今後の課題や展望などが議論された。加えて,ホルモン抵抗性前立腺癌や抗アンドロゲン作用をもつ新規の物質に関する話題が紹介された。本稿では,ワークショップにおける各参加者の発表と討論の概要を紹介する。
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