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JPY
Abstract
20世紀初頭までは不治の病と考えられていた外陰癌も,外陰および鼠径リンパ節の根治的en bloc手術の確立によって飛躍的な生存率の改善が得られるようになった。しかし,こうした変革は,重篤な身体的あるいは精神的障害という代償をもたらすことになった。そこで,最近の20年間はそれまで標準的治療とされてきたものに対して,QOL の観点から大幅な見直しが行われてきた。これらの変化をまとめると以下のとおりである。1) すべての外陰癌症例に対する治療の個別化。2) 片側性の孤在性病変に対する正常外陰部の温存。3) T 1病変で1mm 以下の浸潤癌(T 1a)に対する鼠径リンパ節郭清の省略。4) 骨盤リンパ節郭清をルーチンに行うことをやめること。5) 鼠径リンパ節郭清術の術式の改善: 1.外陰病変切除術創と鼠径リンパ節郭清術創の分離。 2.浅在鼠径リンパ節群のみの郭清の試み。6) T 1病変で患側の鼠径リンパ節陰性例における対側鼠径リンパ節郭清の省略。7) 進行外陰癌治療における骨盤除臓術を避けるため術前放射線療法の適用。8) 鼠径リンパ節転移陽性症例に対する術後放射線治療の適用。9) 進行外陰癌治療における放射線治療の代わりに化学放射線療法の適用。10) センチネルリンパ節の同定および転移の有無の検索による鼠径リンパ節郭清術の省略。本稿では,以上の方向性が出てきた経緯について解説するとともに若干の考察を行う。
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