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原発性肺癌による癌性胸膜炎に対するOK-432胸腔内投与とCisplatin胸腔内投与の比較
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JPY
Abstract
癌性胸膜炎は肺癌患者に多く合併し,胸水が進行性に貯留して呼吸困難を出現させる。胸水をドレナージしても再貯留を繰り返しやすいので,胸水産生を減らすため胸腔内に薬剤を投与する。今までに癌性胸膜炎に対する投与薬剤による効果を比較した報告は少なく,今回われわれは日本で多く使われているOK-432とcisplatin(CDDP)についてcase-control studyにて比較検討した。対象は,過去5年間に当院に入院した原発性非小細胞性肺癌による癌性胸膜炎患者のうちOK-432胸腔内投与もしくはCDDP 胸腔内投与を行った32例で,治療効果,毒性について比較した。治療効果はドレナージ期間,奏効率,time to progression of malignant pleural effusion, 生存期間で評価し,いずれもOK-432胸腔内投与群とCDDP 胸腔内投与群に差を認めなかった。毒性はOK-432胸腔内投与群ではgrade1の発熱,胸痛,嘔気を認めたが,CDDP 胸腔内投与群ではgrade 2の血清クレアチニン上昇,grade 3の嘔気を認めた。OK-432とCDDP で治療効果は同等であったが,毒性はOK-432がCDDP より軽度であったことより,OK-432はCDDP より癌性胸膜炎に対する胸腔内投与において有用であると思われた。
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