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術前化学療法(TS-1+CDDP)により根治手術が可能となった腹部大動脈周囲リンパ節転移陽性胃癌の1例
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JPY
Abstract
症例54歳,女性。上腹部不快感にて外来受診。胃内視鏡にて3型進行胃癌を認めたが,腹部CT にて大動脈周囲リンパ節に多発性の腫大を認めたため根治手術は困難と判断し,術前化学療法としてTS-1+CDDP 療法を施行した。1クールを35日としてTS-1は1回50mg/bodyを1日2回,21日間連続経口投与し,その後14日間は休薬した。CDDP はTS-1開始8日目に96mg/bodyを点滴静注した。有害事象はgrade1の消化器症状のみであった。2クール終了後,胃内視鏡・透視で主病巣の縮小と腹部CT で大動脈周囲リンパ節腫大の消失を認めた。これにより根治手術可能と判断し,化学療法終了1か月後に胃全摘・胆摘・脾摘術D 2+No.13, No.16リンパ節サンプリングを施行した。病理診断はtub 1, por, muc, med,INFβ, T 2, SS, ly0, v 0, N 0, P 0, CY 0, M 0でStage㈵B 根治度A という結果であった。また,化学療法による組織学的効果は原発巣でgrade 1a〜1b, リンパ節でgrade 3であった。術後1年経過したが無再発生存中である。TS-1+CDDP 療法は高い抗腫瘍効果があり,また重篤な副作用の出現がないことから,有用な術前化学療法と思われた。
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/content/article/0385-0684/32080/1171