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JPY
Abstract
oxaliplatin(L-OHP)はわが国でも本年3月に臨床使用が認可になった第3世代のプラチナ製剤である。その構造中にオキサラート基とDACH 基を有する。今までの基礎,臨床にわたる膨大な研究によると,L-OHP は従来のプラチナ製剤,cisplatinなどとは抗癌スペクトルや毒性のプロフィールが多少とも異なる。今回認可になったのは切除不能な進行結腸・直腸癌で,治療形態も欧米でevidenceが集積され,多用されているFOLFOX 4である。FOLFOX はL-OHP, infusional5-fluorouracil, およびleucovorinの併用である。但し,leucovorinはわが国ではまだ5-fluorouracilの効果増強に使えないので,levofolinate, すなわちl-leucovorinが採用されている。今後はわが国におけるFOLFOX 4の効果,安全性の検証と適正な用法・用量の確立が必要である。しかし,わが国の結腸・直腸癌の化学療法は世界の大勢に後れをとっているといわれている。5-fluorouracil, 特にinfusional, leucovorin(あるいはl-leucovorin), L-OHP, irinotecan, あるいはさらに分子標的薬を併せ用いて,結腸・直腸癌の化学療法の在り方を追求して,平均生存期間25か月を目指す努力が続けられるべきである。結腸・直腸癌化学療法の進歩は他の消化器癌の化学療法の進歩にも役立つ筈である。
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