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高度進行StageIV胃癌に対するTS-1+Cisplatin併用療法の検討
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JPY
Abstract
高度進行stageIV胃癌(多発肝転移例,癌性リンパ管症,癌性腹膜炎)症例に対し,TS-1+cisplatin(CDDP)併用療法を施行した。2002年6月以降に切除不能と判断され,重篤な合併症のない高度進行stageIV胃癌12例を対象とした。通常投与量のTS-1を21日投与,14日間休薬とし,CDDP はTS-1開始8日目に点滴静注しそれらを1サイクルとした。投与回数の中央値は3(1〜8)サイクルであった。奏効率は原発巣CR 0, PR 9例(75.0%), 転移巣はリンパ節50.0%,肝33.3%, 腹膜57.1%(50.0%)で総合効果は50%であった。一般に化学療法が無効とされている疾患群である低分化型腺癌で奏効率9例中7例(77.8%), Borrmann 4型スキルス胃癌でも3例中3例に奏効した。grade 3以上の血液毒性は認めず,非血液毒性ではgrade 3の口内炎を1例に認め,2例でgrade 3の嘔吐を認めた。臨床症状の改善としては食欲増進を10例中9例(90%), 腹部違和感の軽減を10例中9例(90%)と高率に認めた。生存期間中央値は224日であった(9例が死亡,3例が担癌状態で生存)。stageIV胃癌のなかでも予後不良例を対象にしたことを考慮に入れると,従来の治療法より生存期間の延長を得たという印象があり,またQOL 改善,生存期間延長という点で有用である可能性が示唆された。
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