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JPY
Abstract
腹膜播種は消化器癌の非治癒因子の一つであり,従来から様々な治療が施行されているが,標準的治療は確立されていない。われわれは以前より胃癌の腹膜播種に対して,腹腔内温熱化学療法(CHPP)を行ってきた。肝転移の伴わないスキルス胃癌ではCHPP 施行例が非施行例より有意に予後が良好であった。腹膜播種以外の因子は肉眼的治癒切除が可能なスキルス胃癌のみに特にその効果を認めた。またP 1-2胃癌ではCHPP 施行例のほうが予後良好であったのに対し,P 3胃癌ではその効果は認めず,新たな治療法が必要と考えられた。一方,以前からCDDP をはじめとする多数の抗癌剤の腹腔内投与が行われてきた。そのなかでも新規抗癌剤であるtaxane系抗癌剤の腹腔内投与は高度腹膜播種陽性胃癌症例に対して有効であり,P 3症例でも局所制御が可能である。腹膜播種に対して非常に有望な治療法と考えられ,本療法の第 I /II 相試験が行われることが望まれる。
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/content/article/0385-0684/32100/1404