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ヒト子宮体癌細胞株に対するDocetaxelの抗腫瘍効果
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JPY
Abstract
ヒト由来子宮体癌細胞株に対するdocetaxel(DOC)の抗腫瘍活性を,細胞培養系および腫瘍を皮下移植したヌードマウスを用いて検討した。分化度の異なるヒト子宮体癌細胞4株(AN3CA, KLE, HEC-1-A, HEC-1-B)を用いたin vitro細胞増殖阻害試験において,DOC は未分化,低分化,中分化型いずれの細胞株に対しても濃度に依存した増殖阻害作用を示し,72時間曝露における50%阻害濃度(IC50)は2.48〜82.40ng/ml であった。得られたIC50値の範囲は,子宮体癌に対する臨床用量70mg/m2投与時の最高血漿中濃度平均値2.27μg/ml の約1/900〜1/30であり,臨床血漿中濃度として到達可能な濃度であった。また,抗腫瘍活性をIC50値で比較すると,DOC の活性はpaclitaxel(PTX)とほぼ同等で,doxorubicin(DXR), fluorouracil(5-FU), cisplatin(CDDP)より強力であった。ヌードマウスに移植したヒト子宮体癌細胞株AN3CA に対して,DOC は高い抗腫瘍効果を示し,最大耐量(以下MTD) 33mg/kg/日(6日ごとに3回,静脈内投与)投与群のマウス全例に腫瘍消失生存が認められた(実験終了時,腫瘍移植後62日目の判定)。MTD 投与群における抗腫瘍効果は,すべての薬剤投与群(cyclophosphamide, mitomycin C, 5-FU, CDDP,DXR)のなかで最も高かった。MTD 未満の2用量(20.5, 12.5mg/kg/日)においても,殺細胞効果を示した。以上の結果から,DOC はヒト子宮体癌細胞株に対して抗腫瘍効果を有することが明らかとなり,子宮体癌治療薬としての有用性が期待された。
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/content/article/0385-0684/32100/1437