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JPY
Abstract
第12回Oncology Forum では,本邦における癌予防の進展と今後の戦略について検討がなされた。国立がんセンターは,最も一般的な六つの癌種(胃癌,肺癌,肝癌,大腸癌,乳癌,子宮癌)に主眼をおいた,がん予防・検診研究センターを開設した。本検診プログラムによる累積発見率は3.3%と高いが,これは対象者を選択しているためとも考えられる。前立腺癌については検診と化学予防が検討されているが,問題はいかにこれらを広く普及させるかということに集約される。乳癌については,ハイリスクの受診者を特定することが可能である。肥満および家族歴は特に重要である。大腸癌については様々な食生活を評価する研究が行われているが,一般化できる段階ではなく,また一般的な検診や予防策を実施するための基盤がない。予防のための薬物療法は,極めて安全であることが求められ,また研究のために長期間を要することから困難である。総じていうと,癌予防はいまだ開発段階にある。癌予防の推進には新たな取り組みが必要であり,政府レベルでの新たな基盤整備が求められるであろう。
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/content/article/0385-0684/32100/1499