No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
高齢患者が多く,他癌に比べて比較的進行が遅い前立腺癌においては,患者の期待余命や再発・進行リスクを勘案しながら,早期例に対しても根治的治療(前立腺全摘除術,放射線治療)以外に,保存的治療(主にホルモン療法)のみで治療することが少なくない。特に本邦においては,早期例,進行例ともホルモン療法単独で治療開始する患者が多く,治療効果の増強を期待してLH-RH アゴニストなどによる去勢治療と抗アンドロゲン剤を併用したmaximal androgen blockade(MAB)療法が広く施行されている。MAB 療法の有用性については,これまで主に転移例を対象とした多くの無作為化比較試験で検討されてきたが,非ステロイド性抗アンドロゲン剤としてflutamideを用いた場合は一部の試験で有効性を認めつつも,その効果が大きいとはいえなかった。しかしながら,本邦で実施されている病期C, D を対象としたbicalutamideを用いたMAB 療法の第III相試験では,LH-RH アゴニスト単独群に比べてMAB 療法群の成績が優れ,病期C の患者においてtime to progression(TTP)が大きく改善するなど,MAB 療法の有用性や適応に関する新しい知見が得られつつある。本座談会では,こうした現況および米国と日本における前立腺癌治療の考え方を踏まえながら,MAB 療法のもつ真の有用性,適応の考え方,早期例に対するホルモン療法の可能性,今後のMAB 療法の在り方などに関する広範なディスカッションがなされた。
Full text loading...
/content/article/0385-0684/32100/1507