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胃癌腹膜播種性転移における定量PCR を用いたReg IV の発現解析
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JPY
Abstract
われわれは, これまでに理研DNA チップを用いて腹水胃癌樹立細胞株5種類で特異的に発現上昇している遺伝子を複数個同定した。このうちReg IV はReg gene familyの一つで分泌蛋白質であり, 胃や大腸, 膵臓, 前立腺で分泌されることが知られているが, 胃癌腹膜転移における役割はいまだ不明である。そこでReg IV の胃癌腹膜転移における発現を検討した。方法:2004年までに当科で切除された胃癌41症例の胃癌組織および術中腹腔内洗浄水について, Reg IV の発現量をリアルタイムRT-PCR で測定し検討した。結果:胃癌組織におけるReg IVの発現は正常胃粘膜に比し, 約20倍と有意に上昇していた。また術中腹腔内洗浄液では, Reg IV は腹膜播種陽性例で陰性例に比し, 有意に発現上昇していた。考察:Reg IV はReg gene familyの一つで分泌蛋白質である。近年, 胃癌や大腸腺腫におけるReg IV の関与が報告されている。胃癌腹膜転移におけるReg IV の役割はいまだ明らかではないが, 今回胃癌腹膜転移にて高発現していることを確認したため, Reg IV が胃癌腹膜転移に何らかの関連があるものと推測された。Reg IV は腹腔内遊離癌細胞検出のための新しいマーカーとなり得る可能性が示唆された。
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/content/article/0385-0684/32110/1707