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十二指腸原発GIST 術後の多発肝転移にImatinib Mesylateが著効を示した1例
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JPY
Abstract
緒言:GIST の化学療法に対してimatinib mesylate:IM(Glivec)が日本でも使用可能となったが, まだその日も浅く効果についても報告数はいまだ少ないのが現状である。今回われわれは十二指腸原発GIST 術後多発性肝転移例に対してIM 投与が著効を示した1例を経験したので報告する。症例:症例は36歳, 男性。近医にて十二指腸原発GIST に対して膵頭十二指腸切除術を施行された。術後follow中, 3か月目に多発性の肝転移を認めたため, 加療目的に当院に紹介となった。治療および経過:当院外来にてIM(400mg/body/day)の投与を行った。治療開始後4か月目に肝転移巣は著明な縮小を認めた。また, 治療開始6か月後にはCT 上肝転移巣は完全に消失し, FDG-PET にても肝への取り込みはまったく認められなくなり, 治療効果はCR と判断された。有害事象は軽度の肝機能障害を有するのみであった。治療後の経過は良好であり, 現在治療開始後18か月を経過したが, 転移巣の再燃を認めていない。結語:IM はGIST の切除不能多発肝転移に対する治療選択の一つとして有用であると考えられた。今後IM 感受性に関連するc-kit 変異の解析など基礎的研究と臨床データの集積が必要になると考えられた。
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/content/article/0385-0684/32110/1739