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JPY
Abstract
近年,オーダーメード医療実現への期待の高まりからpharmacogenomicsに注目が集まっている。抗癌剤に限らず,薬剤の効果のでやすさや副作用出現の有無には個人差があることは経験的にも明らかである。これらの個人差には遺伝的要因が関連していることがこれまでの研究から明らかになっている。抗癌剤の副作用に関連するものでは,DPYD 遺伝子の多型と5-FU, MTHFR 遺伝子の多型とmethotrexate, UGT 1A 1遺伝子の多型とイリノテカン,TPMT 遺伝子と6-MP などがある。米国ではイリノテカンの添付文書にUGT 1A 1遺伝子の多型情報について記載されるようになり,これらの多型情報の臨床応用もいよいよ現実のものとなりつつある。本稿では,上に述べた遺伝子と抗癌剤の副作用との関係を概説し,さらに来たるべきオーダーメード医療を実現させるためにpharmacogenomics研究の将来への方向性についても議論をしたい。
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/content/article/0385-0684/32120/1908