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L-Asparaginaseが一時的に有効であったNasal NK/T-Cell Lymphoma
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JPY
Abstract
症例は48歳,男性。持続する鼻炎症状および右顔面腫脹を主訴に市立堺病院を受診,鼻腔内生検にてnasal NK/T-cell lymphomaと診断され,加療目的にて当科に紹介入院。CHOP 療法を行ったが病巣は拡大したため,顔面および頸部に放射線照射を開始するとともにDeVIC 療法を併用したが効果は認められなかった。腫瘍パラフィン標本のasparagine synthetase免疫染色が弱陽性であったことより,L-asparaginase投与を2コース行ったところ,症状改善とおよび腫瘍の縮小を認めた。3コース目開始直前より再び発熱が出現。L-asparaginaseを投与したがLDH, AST, ALT の上昇を認め急激な呼吸,循環不全のため永眠された。剖検では,血球貪食症候群および原疾患の多臓器への浸潤を認めた。放射線療法および多剤抵抗性のnasal NK/T-cell lymphomaに対しL-asparaginaseが有効であったが,単剤投与による効果は持続しなかった。今後,asparagine synthetase低発現NK/T-cell lymphomaに対しては初回治療として積極的にL-asparaginaseを組み込んだ化学療法を考慮する必要がある。
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/content/article/0385-0684/32120/1993