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経皮吸収型フェンタニル貼付剤と硫酸モルヒネ徐放剤を併用し鎮痛が得られた癌性疼痛の1例
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JPY
Abstract
現在,癌性疼痛に対して経皮吸収型フェンタニル貼付剤(フェンタニルパッチ)が頻用されているが,フェンタニルパッチを増量しても十分な鎮痛効果が得られないことが時々ある。症例は44歳,男性,肺癌。背部の疼痛に対してフェンタニルパッチ75μg/hr(7.5mg/3日間)で良好な鎮痛コントロールが維持されたが,経過とともに疼痛も悪化し徐々に薬剤を増量した。しかし,フェンタニルパッチを300μg/hr(30mg/3日間)に達しても鎮痛が達成できず,神経過興奮の副作用が出現した。そこでオピオイドローテーションを行い,フェンタニルパッチ150μg/hr(15mg/3日間)と硫酸モルヒネ徐放剤360mg/日を併用したところ十分な鎮痛が得られた。この現象はオピオイド耐性が関与していると考察した。臨床現場においてオピオイドの一部ローテーションや異なるオピオイドの併用の工夫で良好な鎮痛効果が得られたと報告されている。しかしオピオイド耐性の基礎研究では,まだこの工夫に対する裏付けが十分になされていない。本症例においては,オピオイドの一部ローテーションとオピオイド併用が有効であった。
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/content/article/0385-0684/32120/1997