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JPY
Abstract
消化器癌に対する化学療法の幕開けは,1957年にHeidelbergerにより創薬された5-fluorouracil(5-FU)で,1990年代までの40年間,大腸癌化学療法の基本薬剤として広く貢献してきた。化学療法のsecond waveは,biochemical modulationへの発展であった。5-FU の効果増強を目的に,methotrexateやl-leucovorin(LV)との時間差投与が行われ,5-FU/LV 療法はmeta-analysisの結果から大腸癌の標準化学療法として認められるようになった。さらにUFT, TS-1やcapecitabineといった経口フッ化ピリミジン系薬剤も静注療法と比して同等の延命効果が認められ,選択肢の一つとして重要な位置を占めるようになった。irinotecan(CPT-11)の効果は化学療法を一変させた。消化器癌治療を進展させ,2000年にはCPT-11+5-FU/LV が欧米での大腸癌に対するfirst-line chemotherapyとして認められた。日本では1999年まで5-FU/LV 療法の承認が得られなかったため,欧米に遅れをとってしまった。oxaliplatin(L-OHP)は初めにヨーロッパで承認され,infusional 5-FU/LV を併用したFOLFOX が1998年に承認された。2004年にはFOLFOX 4が米国でfirst-line chemotherapyとして認められた。日本で産声をあげたL-OHP はついに2005年3月に国内での承認が得られた。FOLFOX 4が採用されL-OHP は瞬く間に臨床現場に拡大していった。molecular targeted agent の開発が行われbevacizumabやcetuximabは大規模第III相臨床試験の結果,その優れた有効性により米国で承認された。生存期間中央値は5-FU/LV 療法にCPT-11やL-OHP の併用によって段階的に延長を認め,さらにmolecular targeted agent の追加により20か月を超えるようになった。
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/content/article/0385-0684/32130/2017