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JPY
Abstract
頭頸部癌に対する化学療法は,従来からCDDP と5-FU の併用療法が第一選択として行われている。わが国で開発されたテガフールを基盤とするTS-1は,経口剤でありながら十分な効果をもつ薬剤として注目され頭頸部癌に対しても優れた効果を示している。そして様々な施設でTS-1とCDDP との併用について臨床第I/II相試験が行われている。われわれは多施設共同で行ったTS-1とCDDP 併用の第II相試験で34例の評価可能例に対してCR 7例,PR 16例と奏効率67.6%と良好であったが,骨髄毒性が5-FU を使用した場合と同等ないし増強していると考えられた。TS-1とcarboplatinやnedaplatinとの併用も検討されている。また,化学放射線治療に関してもTS-1との併用療法が検討されている。放射線治療と併用した場合のTS-1の投与期間や投与量に関して臨床第㈵相試験が行われており,将来その効果と有用性が検討されるであろう。TS-1は経口剤で投与が簡便であり今後は様々な併用療法が開発されると考えられるが,毒性も強いため慎重な投与が必要である。しかし,有用性の面では5-FU かそれ以上の効果をもつと考えられるので,今後,大規模な臨床第II相試験の結果が待たれる。
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/content/article/0385-0684/32130/2040