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JPY
Abstract
放射線,化学療法,手術の進歩にもかかわらず,頭頸部癌患者の生存率はここ30年間有意な変化を認めていない。このような状況のなか,現在遺伝子治療を含め様々な新しい治療法が開発されつつある。頭頸部癌に対する最近の遺伝子治療と分子標的治療について,なかでも増殖型アデノウイルスベクターに焦点をおいて概説する。現在,非増殖型アデノウイルスベクターは便利でかつ安全なベクターとして多くに使用されてきた。しかしながら,遺伝子導入細胞への導入効率に制限があった。増殖型アデノウイルスベクターは,正常組織内ではなく標的癌細胞でのみ複製増殖が可能なようにデザインされており,癌細胞はアデノウイルスの複製増殖により生じる細胞毒性で腫瘍細胞の崩壊が引き起こされる。最近,増殖型ウイルスベクターを用いた基礎実験で抗腫瘍効果の証明がなされ,いくつかの臨床試験においてその安全性や臨床効果を証明する報告がされるようになった。
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/content/article/0385-0684/32130/2046