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JPY
Abstract
嘔気・嘔吐はがん化学療法を受ける患者にとって,最も苦痛で,恐怖を感じる副作用の一つである。嘔気・嘔吐が,最悪の場合がん化学療法の継続に支障を来すこともあることから,嘔気・嘔吐をできる限りコントロールし,症状の発現を最小限に食い止めることは,がん化学療法を施行する上で極めて重要である。嘔吐には急性嘔吐,遅発性嘔吐,予測性嘔吐の3タイプがあることが知られている。それぞれ異なったタイプの嘔吐に応じて,適切できめ細やかな治療を実践する必要がある。急性嘔吐の対策としては,5-HT3受容体拮抗剤と補助的なcorticosteroidとの併用が推奨されている。遅発性嘔吐の対策としては,corticosteroidが最も効果的で,metoclopramideや5-HT3受容体拮抗剤と併用することが,経験的に効果があることが知られている。予測性嘔吐に対しては,初回治療時に十分な嘔気・嘔吐対策を行い,急性嘔吐や遅発性嘔吐をできる限り予防することが最も重要である。
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