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治療抵抗性進行再発大腸癌に対するOxaliplatinの使用経験
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JPY
Abstract
治療抵抗性大腸癌に対して,サルベージ治療薬としてoxaliplatin(L-OHP)の投与を10例に行った。前治療レジメン数は中央値3(1〜5)でその期間は中央値11.7か月(2.5〜52.8)であった。L-OHP は個人輸入に頼らざるを得ず,高価であったことから100mg/body固定とし,併用した5-FU は前治療レジメンと異なる形で投与し,chronotherapy, weekly high-dose 5-FU との併用,FOLFOX 4, FOLFOX 6などで行った。L-OHP は1〜14回(中央値4.5)投与され,その治療効果はPR 2例,NC 5例で,奏効率は22%(2/9)であった。なお,2例はNC ながら腫瘍の縮小を認めたが,経済的な理由から治療が一時中断された。初回治療からの生存期間は3.1〜58.7か月+(中央値17.6+), L-OHP 投与開始からの生存期間は0.6〜17.2か月+(中央値6.4+)であった。一方,有害事象ではgrade3以上の血球減少が3例にみられ,そのうち好中球減少は3例(grade3:2例,grade4:1例)であった。血小板減少は1例(grade4)でみられた。grade3以上の非血液毒性としては末梢神経障害を1例に,食欲不振を2例に認めるのみであった。grade4の血小板減少を呈した1例を除き,いずれも休薬などでコントロール可能であった。以上より,多剤耐性進行再発大腸癌に対して,サルベージ治療薬としてL-OHP の投与は生存期間の延長に寄与できる可能性があると考えられた。L-OHP との併用には5-FU のhigh-dose持続投与,すなわちFOLFOX レジメンが有効であると考えられ,現時点では外来投与可能なFOLFOX 6が最も有用と考えた。
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/content/article/0385-0684/33010/49