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JPY
Abstract
悪性腫瘍患者に発症する貧血の原因として腎からのerythropoietin(Epo)の産生抑制がその機序の一つとして考えられており,Epo投与を化学療法に伴う貧血に使用することが欧米では広く行われている。多くの臨床研究によりFunctional Assessment of Cancer Therapy-anemia(FACT-An)の上昇など,Hbを上昇させることによるQOL 改善の効果が証明されているが,一方でHbを必要以上に上昇させることが血栓塞栓症の発症に結びつく可能性も指摘されており,こうしたことを背景として2002年ASCO/ASH は合同で使用ガイドラインを作成した。今後わが国における癌治療におけるQOL の考え方が少しずつ変化するにつれて,Epo投与もさらに注目されるようになると思われる。一方でがん患者の出血傾向に対してはDIC の存在を念頭におき診断基準を有効に使ったマネジメントの必要性が望まれる。また血小板減少に対する血小板輸血を行う前に,TMA, HIT などDIC と同様に血小板減少が顕著でありながら,場合によっては症状を悪化させるため禁忌とされている疾患を除外する必要があり,特にTTP では血漿交換療法という特異的治療法があることから,これらの疾患の見極めは血小板輸血の適応を決定する前に重要であると考えられる。
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