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大腸癌術後補助化学療法における経口UFT/Leucovorin療法の5日間投与2日間休薬投与法の有用性
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JPY
Abstract
大腸癌の化学療法において,経口のUFT/Leucovorin(LV)療法は従来の標準治療であった経静脈的な5-fluorouracil/LV 療法との比較試験の結果から,標準治療の一つとなった。UFT 単剤の5日間投与2日間休薬投与法(5投2休投与法)は長期間の投与において,副作用が軽微で安全性が高く,完遂性に優れた投与方法として評価されている。そこで54例の大腸癌患者を対象にして,経口UFT/LV の5投2休投与法の投与状況,副作用について調査検討した。grade2以上の副作用を認めたのは10例(19%)であり,そのうちgrade3以上は1例(2%)のみであった。副作用による投与中止例は8例(15%)で,grade3の食欲不振と下痢1例,grade2の食欲不振2例,発疹2例,味覚障害1例,手先のしびれ1例,grade1の腹痛1例であり,血液毒性のために投与が中止となった症例は認められなかった。血液毒性としては,grade 2の貧血を9例(19%), 白血球減少を2例(4%)に認めた。投与期間の中央値は242日(8か月)であった。以上の結果から,経口UFT/LV の5投2休投与法は従来報告されている28日間投与7日間休薬の投与方法での成績に比し,比較的発現頻度の高い副作用である下痢および食欲不振がともに著しく軽度であり,本法は長期間投与する際の投与方法として,副作用の少ない優れた方法であると考えられた。抗腫瘍効果および生存率改善効果の検証は今後の課題である。
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