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JPY
Abstract
多発性骨髄腫は長く治癒が期待できない疾患とされてきた。実際,通常化学療法を受けた患者の生存期間中央値は約3年であり,またその生存曲線は右肩下がりを続け,長期生存率は2〜4%であり,他の血液腫瘍の成績に比べ大きく劣るものであった。しかし1990年代に入り,自己末梢血造血幹細胞移植が導入され,生存期間中央値は約5年と延長が得られた。さらに,血管新生抑制作用を有するthalidomideやそのanalog のlenalidomide, proteasome inhibitorであるbortezomibなどの新規薬剤が導入され,再発・難治例の治療成績が向上し,生存期間の延長をもたらすようになった。現在,これら新規薬剤が初期治療に導入されるようになり,さらなる成績向上が期待されている。今後は治癒が必須と考えられる患者,つまり若年齢の患者においては,造血幹細胞移植(自己末梢血または同種)および新規薬剤を有効に使用し,治癒をめざすべき時代が到来したと考える。
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/content/article/0385-0684/33040/417